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社員の「やる気」の構造 従業員の「誇り」が企業価値を高める

成長欲求は従業員満足度の半分近くを占める
 
20 世紀を代表する経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイスは「文化とは、一人ひとりの人間の拠って立つ基盤を、お互いに尊重しながら『みんな幸せになっていこう』という人類特有の祈りであり、営みである」としています。

私は、ガルブレイスのこの思いが、そのまま企業組織に当てはまると考えています。

企業で働く人間がどうかという観点に立つと、次のように言い換えることができます。 「企業文化とは、会社で働く一人ひとりが会社という拠って立つ基盤を、お互いに尊重しながら、『みんなでいい会社を作っていこう』『いい仕事をして価値のある生き方をしていこう』という従業員一人ひとりの祈りであり、営みである」この考え方を根底に置きながら、同じベクトルで動くために努力をしている人に対して、会社がどういう見方をするか、人事労務をどう運用していくかが重要なテーマとなります。企業の人事管理・労務管理のミッションとして、社 員といかに向き合うべきでしょうか。 マズローの欲求 5 段階説においては、人間の欲求(従業員の満足度)を 100%とした場合、賃金などの基本的欲求は 55%に過ぎず、残りの 45%は働きがいや生きがいといった成長分野の欲求であるとされています。

 
これをハーズバーグの 「動機付け要因」と重ね合わせると、以下の4点にまとめることができます。
 
①仕事を通してのやりがいと使命感
②自分が成長しているという充実感
③会社に貢献しているという達成感
④自分の将来、企業の成長性に対する見通し
 
人事制度を運用し、教育、コミュニケーションなどの機能を継続的に回し続けていく中で、結果的 にこれらの4つが一人ひとりに根付いてきます。右ページ上の図は、企業を気球に例えたものです。

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高橋 邦名(たかはし くにかた)

(株)高橋賃金システム研究所 代表取締役/多摩労務管理事務所 代表。 社会保険労務士。賃金体系を専門に、労務管理制度の策定から定着、人材の開発・育成という従業員を活かす『活人コンサルティング』をテーマに活動し、人事から経営を支援する。セミナー講演多数。「『社長、やりましょう!』と社員が言いだす経営」(H&I)、「CSR時代のミッションマネジメント」(泉文堂)、「人を活かせば、企業はまだ伸びる」(鳥影社)他多数。

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