人事労務トピックス
11.302017
就業規則とは(2)
人を活かすためのツールでもある
一方で就業規則とは、経営ミッションのもとで協働していくための行動基準を明示し、経営ビジョンがブレークダウンされた組織のあり方とその仕組み、行動ルールを示すものでもあります。社員がやってはならないこと、やらなければならないことを明確にします。
このように、就業規則で行動基準を明確なルールと示すことで、あいまいさを追放し、社員が動きやすい環境を整えます。
企業としての経営理念を実現するための組織の行動ルール、あるべき人材像とその行動基準を明確にすることによって、会社が何を目指しどこに向かおうとしているのかがより明らかになります。
この意味で、就業規則は単に雇用条件を記すものだけではなく、人を活かし業績を上げる戦略ツールになり得るものなのです。
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高橋 邦名(たかはし くにかた)
(株)高橋賃金システム研究所 代表取締役/多摩労務管理事務所 代表。
社会保険労務士。賃金体系を専門に、労務管理制度の策定から定着、人材の開発・育成という従業員を活かす『活人コンサルティング』をテーマに活動し、人事から経営を支援する。セミナー講演多数。「『社長、やりましょう!』と社員が言いだす経営」(H&I)、「CSR時代のミッションマネジメント」(泉文堂)、「人を活かせば、企業はまだ伸びる」(鳥影社)他多数。
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